昨年末ふと気になって、栃木で麻を作られている農家さんにご縁をいただき、直接農家さんから精麻の話しを聴いて来ました。その際、精麻とおがらで作られたタペストリーが目に止まりました。
おがらとは、麻の茎の中心部分、精麻は皮の部分。おがらは炭と同じ多孔質で浄化の役目をしてくれます。どちらも触れているだけで、内側が祓われていくのを感じます。
通常、禊ぎというと「水」を連想します。神社の入り口にある手水も禊ぎのひとつです。より強い禊ぎを行なうためには海浜の塩水を用います。その考えから清めの塩の風習が生まれました。さらに水でも塩でも<祓えないもの>を祓う本質的な清めを行なえるものが、『精麻』です。
大祓祝詞にも「天津菅麻(あまつすがそ)を本刈り断ち末刈り切りて 八針に取裂きて 天津祝詞の太祝詞事を宣れ」(現代語訳:高天原にある麻の上下を断ち切り、多くの針で細く引き裂いて高天原の神聖な祝詞を奏上しなさい)と麻に関する記載があります。
精麻は大麻の茎の表皮を特別な工程を経て独特の光沢をもつ繊維に仕上げられたもので、祓い清めるだけでなく、部屋の浄化や余計な湿度も吸収してくれます。
農家の方が丹精込めて作られた精麻は、黄金色に輝き、触れるだけで心の中が祓い清められるのを感じます。皆さまに直接触れていただき、ご自身で作っていただきたいなぁと思い、WSを企画しました。
ただ、精麻自体が貴重なものなので、数に限りがあります。また、特殊な道具が必要で道具が2人用ですので、1回につき2名様しか作れません。
WSでは精麻のタペストリーと祓え箒を作っていただきますが、所用時間は精麻紐を編まれた経験がある方で約2時間、全く初めての方は約3時間くらいです。
出来上がった”麻のタペストリー”は異次元の間にて『大祓祝詞』を奏上致します。
その後、『幸運のおはぎ』とお茶でホッと緩んでいただきます。
●タペストリーの大きさ/ 幅約16cm・長さ約55cm
◎初めての方、13時〜17時
◎精麻編み経験の方、13時〜16時
◉定員20名/1日2名(定員になり次第締め切らせていただきます)
◆会員様以外でもお申し込み可能です。
大阪府箕面市桜1ー10ー7