昨年8月に行い大好評でした、亘正幸先生のWSを開催致します!
今年の七夕、旧暦では8月22日です。七夕にちなみ、先生に勧めていただきました七夕の節句飾り『梶の葉飾り』を作成します。
亘先生との出逢いは、篠島の御神事でいただいた、”お石様”を入れる巾着を作りに、友人の衣里ちゃんの工房に伺い、その時選んだ赤い着物生地が、亘先生からいただいた生地だったことから、ご縁をいただきました。
衣里ちゃんに先生の作品を見せていただいた時、とってもときめいて♡、即、亘先生の工房に連れて行って貰いました。
先生は私の父と同じ年。比べてはいけないなと思いつつ…やはり好きなことを今もなお続けられている先生はとってもお若いです。
ここで亘先生のご紹介をします。
1940年生まれ。大阪府出身。大阪大学卒業。2000年(株)大丸を定年退職。
幼少時から手工芸になじみ、染色、押し絵、人形などさまざまなジャンルの技法を習得。日本の文学・芸術面での長年の研鑽をベースに、伝承技法に新しい感覚を融合させたお細工物の創作に独自の領域を開拓。
1990年に個展開催以来、グループ展に出品するほか、1995年にオーストラリアで実演展示、1997年に大阪堺、2000年に大阪北浜でそれぞれ個展。女性雑誌や専門雑誌に作品掲載。大阪北浜に「麻の葉工房」で開設、現在は自宅に工房を移設。
先生は70年にわたり、人形制作をはじめ数々の作品を作ってこられました。昭和の20年代はまだ「男の子は男の子らしく」が当たり前だったころです、先生は「私は恵まれてたんです。両親とも男の私が人形作りをすることに全く反対しなかったから。」と言われています。
私の父は、先生と同じ1940年生まれです。縫製業を営む長男に生まれました。長男は後を継ぐのが当たり前。卒業後はすぐ稼業に入り、80歳まで続けて来ました。
同じ時代を生きて来た先生と父。
自分が好きなことをし続けて来た亘先生はいつもにこやか楽しそう。家族のために…商売を続けて来た父はなぜかいつも苦しそう。
思うのです。好きなことをすることは決して自分勝手じゃないなって…。
亘先生のエネルギーに触れたいし、皆さんにも触れていただきたいと思い。今年もまたお願いしてWSを開催致します。
七夕の節句飾り『梶の葉飾り』とは…
古代中国で行われていた7月7日の行事、『乞巧奠』(きこうでん)。
これが奈良時代頃に日本にも伝わったとされています。
乞巧奠というのは、織姫(織女)にちなんで、機織りや手芸、詩歌の上達を願う行事です。
この乞巧奠が宮中などで行われる際に、願い事をささげるために使われたのが「梶」の葉です。
素直で正直な亘先生。「準備が大変だったよ~」って言われました。実際私も作ってみたら、納得!!
貴重な着物生地や絹糸、和紙。材料を揃えるだけでも大変です。作成しやすいように下準備もしてくださっています。
大きなポイントは2つ。
①5色の紐であわじ結びを作ります。〈5色の意味もあります。Wにて先生からお聴きください)紐の裾はひとつづつまとめ結びをします。
②梶の葉っぱは、布と和紙に細い針金で葉脈を作り張り合わせます。
笹の葉に願い事は知っていますが、梶の葉飾りは私も知りませんでした。
あわじ結びとは、結び目が鮑に似ていることからあわじ結びと呼ばれています。端を持って引っ張ると、さらに強く結ばれることから「末永く付き合う」という意味があります。
和み舎流にすると…『自分と末永く付き合う』ですね!そんな思いで作る『梶の葉飾り』
途中迷走しつつも(笑)、焦らず今に集中していたら、素敵な作品ができました。
麻のタペストリーと合わせたらぴったり!!
亘先生の工房の名前が『麻の葉工房』です。
このために麻のタペストリーを作っていたのかな~って思いました。
またまた繋がりました!わ~い!!
七夕の節句飾り『梶の葉飾り』
講師:亘正幸先生
アシスタント:岡本衣里先生
日時:7月8日(土)13:00~17:00
場所:和み舎
定員:8名
参加費:8000円
内容:七夕の節句飾り『梶の葉飾り』の作成・甘味
持ち物:よく切れる紙バサミ・近くが見えない方はルーペ
お申し込みは下記より
*準備等の都合上、キャンセルは出来ません。
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